田中芳樹の小説おすすめ10選｜人気の銀河英雄伝説や創竜伝についても徹底解説！

小説を読む目的は人それぞれですが、現実から離れた世界を楽しみたいという方は多いのではないでしょうか。そんな人にぜひおすすめしたいのが田中芳樹の小説です。田中芳樹はファンタジー小説・SF小説・アクション小説など、幅広いジャンルを書く小説家です。

そのどれもが壮大なストーリー展開で、現実から離れて壮大なフィクションを楽しめるので人気を集めています。長編作品が多く、じっくりと田中芳樹ワールドに浸って別世界を旅することができます。

作風が幅広いことから、何から読めば自分にぴったりの作品を見つけられるか迷ってしまいます。ここでは田中芳樹の作品の魅力・ジャンル・おすすめの小説を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

田中芳樹は熊本出身の人気小説家で、1977年に『緑の草原に…』が第3回幻影城新人賞（小説部門）を受賞しデビューしました。作風は幅広く、スペースオペラからファンタジー・現代を舞台や中国の古代史を舞台にした小説を書いています。

遅筆でも有名で、同時に別シリーズの連載を行っていたため、最新作が出るまでにかなりの時間を要したシリーズもあります。しかしファンは根気よく新作の発売が出るのを待っていて、人気の高さがうかがい知れます。

田中芳樹の代表作といえば『銀河英雄伝説』と『アルスラーン戦記』ですが、どちらも壮大な世界を舞台に繰り広げられるのは重厚なストーリーです。この重みのあるストーリー展開は、田中芳樹作品に共通している魅力です。

複雑な人間模様や国と国との闘いなど、作りこまれた世界観は読者の心を強く惹きつけてやみません。

田中芳樹の作品は長編小説が多いのも特徴です。たとえば2017年に完結した『アルスラーン戦記』は新書版で全16巻、スペースオペラの傑作『銀河英雄伝説』は外伝も加えると14巻、『総竜伝』は15巻も刊行されています。

そのため、波乱に満ちた出来事が多く描かれており、読み応えがたっぷりとあるため、小説を読むのが好きな人も満足できるボリュームです。

壮大なファンタジー小説や戦記物を読みたい場合は、『アルスラーン戦記』『マヴァール年代記』などがおすすめです。2017年に完結した『アルスラーン戦記』は、中世の中東と近似した世界が舞台になっており、パルス国の王太子アルスラーンを中心に、蛇王との戦いを描きます。

中国を舞台にした話ならば、三国志の英雄を書き下ろした短編小説や、中国・北斉の皇族で蘭陵王と呼ばれた高長恭を主題にした『蘭陵王』・17世紀に書かれた『水滸後伝』をもとに書いた『新・水滸後伝』などもおすすめです。

宇宙を舞台にしたSF作品としては田中芳樹の代表作のひとつである『銀河英雄伝説』と『タイタニア』があります。『銀河英雄伝説』は銀河系を舞台にしたスペースオペラで、累計発行部数が1500万部を超えているベストセラー小説です。

小説だけでなく、アニメ・マンガ・ゲーム・オーディオブック等の関連作品も多く、宝塚歌劇団で舞台化されました。

また『タイタニア』も累計1500万部を超えるベストセラー小説で、27年かかって完結を見たシリーズです。『銀河英雄伝説』と同じくスペースオペラで、人類宇宙を牛耳るタイタニア一族を巡るさまざまな権謀術数が描かれています。

田中芳樹の作品の中には、現代を舞台にしたアクション小説もあります。たとえば『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズは、東大卒の警視庁キャリア官僚の絶世の美女が怪奇事件を解決していく爽快なストーリーです。

また2020年にシリーズが完結し話題になった『創竜伝』は、現代社会と似たパラレルワールドを舞台に4人の兄弟が活躍する話になっています。完結までおよそ33年かかった本シリーズは、社会に対する諷刺なども感じられる作品です。

田中芳樹の作品はボリュームある作品が多いので、いきなり読み始めることを少し不安に思う人もいるかもしれません。その場合は、冒頭部分の立ち読みができるアプリがあるので、アプリを上手に使うことがおすすめです。

冒頭部だけでも確認できたら、自分が好きそうな話がどうか見定めやすくなります。どの作品を読むか悩んだらチェックしてみましょう。

ジャンルが幅広く、どのシリーズも壮大でロマンあふれるストーリー展開が魅力の田中芳樹の小説。舞台は現代だったり宇宙だったりとさまざまです。お気に入りのシリーズを見つけて、田中芳樹ワールドをじっくり堪能しましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。