上橋菜穂子作品のおすすめ8選|高い文章力の魅力や新刊まで詳しく解説

日本を代表する児童文学作家である上橋菜穂子さんは、子どもから大人まで楽しめるファンタジー作品が人気です。人気のシリーズはドラマやアニメ・漫画化されているので、小説を読んだことはないけれど、作品のタイトルは聞いたことがある人も多くいます。

しかし、上橋菜穂子さんの作品はシリーズがいくつもあり、そのほかに単発作品やエッセイもあるので、いざ読んでみようと思ってもどれから挑戦しようか迷ってしまいます。

そこで、上橋菜穂子作品の選び方からおすすめの作品まで紹介します。アニメや漫画などのメディアミックス作品についても紹介するので、普段あまり小説を読まない方は、そちらもチェックしてみてください。

上橋菜穂子さんは1962年東京生まれの作家で、日本を代表するファンタジー作家であり、児童文学作家です。児童文学の最高峰・国際アンデルセン賞も受賞していて、世界的な児童文学作家として認められています。

児童文学と聞くと子ども向けのイメージが強いですが、上橋菜穂子さんの作品は高い文章力と壮大な世界観で、大人からも高い人気があります。

守り人シリーズはドラマ・アニメ・漫画化もされている上橋菜穂子さん代表作です。もともと児童文学として発刊されましたが、アジア文化をベースにした完成度の高い世界観で、大人からの人気も非常に高い作品です。

子どもでも読みやすい文章ながら、リアリティー溢れる設定とストーリー展開が魅力となっています。初めて上橋菜穂子作品を読む方で、どれから読もうか悩んでいる方にはぜひ手に取ってほしいシリーズです。

獣医師の母をもつ少女エリンを描いたシリーズで、主人公たちの成長する姿が魅力的な物語です。獣の奏者シリーズも完成度の高い世界観で、獣との関係がまるで現実の世界のようなリアルな姿で描かれています。

もともとは2巻で完結する予定でしたが、エリンのその後を描いた続編や外伝も出され、全5巻の作品となっています。

鹿の王シリーズは、他の2つのシリーズよりはやや大人向けの作品です。医療をテーマにした物語ですが、国と国の駆け引きや、登場する人々の複雑な心理描写も描かれており、大人がじっくりと楽しめる内容です。

医学については、日本医療小説大賞を受賞するほどリアルに描かれています。上下2巻で完結する予定でしたが、2019年3月に続編が発表されています。

上橋菜穂子さんの作品は、「守り人シリーズ」がNHKでドラマ化（綾瀬はるかさん主演）されています。ドラマのタイトルは「精霊の守り人」ですが、内容は守り人シリーズのラストまで描かれています。

ドラマでは構成をかなり大胆に変えており、ドラマ化されていない部分も小説内には多くあります。ドラマ・小説どちらを先に見ても、それぞれを別角度から楽しめます。

上橋菜穂子さんの作品では「精霊の守り人」と「獣の奏者シリーズ」がアニメ化されています。どちらも途中までしか描かれていませんが、非常に高いクオリティーで高い評価を得ています。

アニメでは、ドラマに描かれていない部分も映像化されています。大人も楽しめる出来なので、まずはアニメを見て世界観を感じてみるのもおすすめです。

「守り人シリーズ」と「獣の奏者シリーズ」は、漫画化もされています。漫画は小説よりも気軽に読めるので、普段、小説をあまり読まない方でも楽しめます。

漫画には、ドラマやアニメとはひと味違った魅力があります。本の挿絵を描いている方が漫画を描いているので、原作が好きの人でも抵抗なく読み進められると評判です。

上橋菜穂子さんの作品はシリーズ物が有名ですが、単発作品も出しています。デビュー作や新人賞を受賞したのも単発作品です。

単発作品は一冊で完結するので、シリーズ物よりも手軽に読み始められます。忙しい方でも、通勤時間などの隙間時間にさっと読めるのでおすすめです。

エッセイでは、上橋菜穂子さんの作品についての想いや考え方が書かれています。エッセイを読むと小説の世界観をより深く知れるので、上橋菜穂子さんの作品をある程度読んでいるファンの方におすすめです。

エッセイを読んでから改めて小説を読むと、また違った角度で物語を楽しめます。まだエッセイを読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。

上橋菜穂子さんの作品を読んだ方なら、次の作品がいつ発刊されるのかは気になるポイントです。新刊情報については、上橋菜穂子公式サイトにて随時更新されています。

新刊情報以外にも作品の紹介や、上橋菜穂子さんのインタビュー記事の情報、映画情報などが載っています。興味がある方はぜひ、チェックしてみましょう。

上橋菜穂子さんの作品は、子どもはもちろん、大人も引き込まれる完成度の高い世界観が魅力です。リアリティーのある舞台の中、人と人、人と獣が成長しながら関係性を築き、物語を織りなしていきます。テーマもしっかりとしていて読みやすいので、読んだことがない方は、ぜひ一度読んでみてください。