加門七海の小説おすすめ9選｜代表作『祝山』や『たてもの怪談』などを紹介

加門七海の小説は、オカルト・ホラー・怪談・恐怖小説などが主な作品です。そして加門七海の小説やエッセイは独特な作風で、どこか神秘性が感じられるルポルタージュでもあります。加門七海のデビューはジュニア小説でした。ジュニア小説も伝奇物や怪奇物などがメインなので、主たるジャンルはやはりオカルト小説です。

加門七海は、小説家デビューする前は学芸員として美術館に勤務していたので、古くから日本に伝わる伝説などに造詣が深い作家です。加門七海の小説やエッセイのオカルト系の作品は、そんな加門七海の知識から生まれた秀逸な作品群です。

ここでは、加門七海の小説の選び方・代表作・おすすめ作品9選などをご紹介します。加門七海の小説に興味がある方は、小説選びの参考にぜひ最後までお読みください。

はじめに加門七海の人物像についてご紹介ます。

【プロフィール】

• 名前：加門七海（本名かどうかは不明）
• 生年月日：1962年（月日は非公開）
• 出身地：東京都墨田区
• 最終学歴：多摩美術大学大学院卒
• 職業：小説家・エッセイスト
• 特技：ひとり百物語

【経歴】

• 大学卒業後、学芸員として美術館勤務
• 1992年ジュニア小説で作家デビュー
• 心霊体験が豊富で小説執筆や特技につながる
• 2009年NHKBS放送にて自身の心霊体験を語る

現在もさまざまな分野で活躍中の女性オカルト作家です。

加門七海の小説の選び方1つ目は、「怪談・恐怖小説」です。加門七海の怪談・恐怖小説は他の多くの怪談作家のものより、幻想的な作品となっています。代表作としては、『祝山』『たてもの怪談』『目嚢-めぶくろ-』などがあげられます。

ただ『祝山』に関しては、ノンフィクションの可能性があると言われています。内容が加門七海自身の体験のように語られているからです。とても興味深い名作なので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

加門七海の小説の選び方2つめは、「ノンフィクション」です。加門七海は自身も心霊体験が多く、また日本古来の伝奇・伝説に詳しい作家なので、それに基づいた多くのノンフィクション作品も著わしています。

代表作としては『大江戸魔方陣 徳川三百年を護った風水の謎』『平将門魔方陣』『お咒い日和 その解説と実際』などがあります。ほとんどが伝説や民俗学などに関するもので、その知識と造詣の深さには驚かされます。小説だけではなく、ノンフィクションもおすすめです。

加門七海の小説の選び方3つめは、「ジュニア小説」です。加門七海はデビュー作がジュニア小説『人丸調伏令』で、多くのジュニア小説も書いています。他にも『じぱんぐ!』シリーズ・『晴明。』シリーズ・『科戸の風の天の八重雲 囚われの媛神』などがあります。

不思議で怖い世界は「科学的根拠がない」と信じられない大人も多い中、中高生はすんなりと物語の世界に入り込めるようです。

加門七海の代表作1つ目は、『祝山』です。ホラー作家・鹿角南の元に旧友から「肝試しに行ってから何かがおかしい」とのメールが届きます。そこから鹿角南と肝試しに行った人々が怪異に襲われ、その理由が明かされていく長編ホラー小説です。

『祝山』は、加門七海自身の体験から執筆された小説と言われています。どこまでが現実に起こったのかは定かではありませんが、何に対しても「礼を失する」ととんでもない出来事に巻き込まれると戒められている小説です。

加門七海の代表作2つめは、『たてもの怪談』です。本作は建物にまつわる怪を集めた実話怪談集です。収録作品は『引越物語』『道の話 ―終わらない話―』『幽霊文化財』『ホーンテッド・スウィート・ホーム』『夜遊び好き……らしい』『ひとり旅の醍醐味』『お化け屋敷の話』『東京の「顔」―風水の話―』『在宅怪談』です。

私達が日々行き交うのは、会社・家・スーパー・駅などすべて建物で、そして死んでからも建物である「墓」に入ります。そこに怪異が起こったらと考えると改めて恐怖を感じる怪談集です。

加門七海の代表作3つめは、『美しい家』です。本作は、ある意味、加門七海の通常の作品とは異なる趣の作品集です。表題作の『美しい家』『迷い子』『シーボーン』『悪夢』『幻の女』『緋毛氈の上』『金ラベル』の7つの幻想的な物語が収録されています。

それぞれ個性的な作品で、どれも背筋がゾワゾワする加門七海の別の世界が楽しめる短編集です。表題作の『美しい家』は、化け物屋敷と言われる友人の家に滞在した少女が「家がみせる夢」に憑りつかれていく物語です。

加門七海は、小説だけでなくエッセイも怖いと評判です。エッセイは、怪談や怪異とともに日本古来の伝説や伝奇などを扱ったものが多く、日本について学べるエッセイも多数あります。人気のエッセイは、猫好きにはたまらない『猫怪々』、日本の神々や妖怪の話をまとめた『うわさの神仏』などがあります。

以下に、加門七海のおすすめエッセイをご紹介しますので、ぜひご覧になってください。

加門七海の小説は、日本古来の伝説や妖怪を扱ったものも多いです。そんな加門七海の作品がお好きな方は、実話怪談小説ファンが多いと思います。

加門七海の作風が好みの方におすすめの本があります。加門七海と同様に実話怪談集です。ぜひ手に取ってみてください。

加門七海の小説は、他の怪談作家と一線を画す個性的な作風です。加門七海は、ただ怖い話を書くだけでなく、日本古来の風習についても書いており、興味深く学びの多いのが魅力です。加門七海の本格派ホラー小説を楽しみましょう。

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