柴田よしきの小説おすすめ10選｜お勝手のあんシリーズ・rikoシリーズなど人気作を紹介！

柴田よしきは、名前から男性作家かと思われがちですが、女性作家です。多彩なジャンルの小説を書き分け、シリーズ物も多く執筆しています。ミステリー・サスペンス・ホラー・警察小説・SF・伝奇小説・恋愛小説と、まさに多彩なジャンルの小説を数多く世に送り出しています。

柴田よしきが作家になったのは結婚・出産後で、子育ての傍ら小説の執筆活動を始めました。たくさんの作家が参加するアンソロジーにも多く参加しており、参加作家の中でも独特の輝きを放ち実力を発揮しています。また柴田よしきの小説は、たくさんのドラマ化や映画化もされています。

ここでは、柴田よしきの作品の選び方・おすすめ小説10選・アンソロジーなどをご紹介しますので、柴田よしきの本を読んでみたい方は参考にぜひ最後までお読みください。

柴田よしきの経歴やプロフィールについてご紹介します。

【プロフィール】

• 名前：柴田よしき
• 生年月日：1959年10月14日
• 出身地：東京都
• 最終学歴：青山学院大学文学部フランス文学科卒業
• 作家デビュー：1995年
• 職業：小説家・推理作家

【経歴】

• 大学卒業後被服会社、病院、出版社などに勤務する
• 結婚・出産後、専業主婦となり子育ての傍ら執筆活動に入る
• 1995年『RIKO - 女神の永遠』で作家デビュー

以上が、柴田よしきのプロフィールと経歴です。

柴田よしきの小説の受賞歴についてご紹介します。

• 1995年に『RIKO - 女神の永遠』で横溝正史賞（現・横溝正史ミステリー大賞）を受賞し、作家デビューを果たす
• 1998年に『切り取られた笑顔』が日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門で候補作に選ばれる
• 2001年に『フォー・ユア・プレジャー』で日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門で候補作に選ばれる

日本推理作家協会賞では、短編・長編部門とも候補作に選ばれていますが、受賞には至っていないようです。

シリーズ1つめは、『RIKO』シリーズです。柴田よしきのデビュー作となった作品のシリーズ化です。本作の主人公は、女刑事・村上緑子です。男性優位の警察組織の中で、女刑事として放埓に生きる緑子の姿を描いた警察小説です。

シリーズの中で緑子は、妻となり母となります。その幸せを感じながらもハードな事件の捜査を続ける緑子の勇猛果敢な仕事ぶりが描かれている人気シリーズです。

シリーズ2つめは、『猫探偵正太郎』シリーズです。主人公は黒毛8割、白毛2割の長毛種の猫の正太郎です。飼い主のミステリー作家の桜川ひとみを「同居人」と呼んでいます。友達はチャウチャウののミックス犬のサスケです。

そんな猫の正太郎が次々と事件を爽快に解決していく物語です。猫好きや推理物が好きな方にぜひおすすめのシリーズです。

シリーズ3つめは、『花咲慎一郎』シリーズです。主人公は、新宿二丁目で無認可保育園を営む花咲慎一郎です。保育園の資金を集めるために、危ない仕事も引き受ける探偵業も行っています。依頼を受けた探偵の仕事をしていく慎一郎を待っていたのは、あまりにも切ない結末でした。

TVドラマ化もされた本作は、柴田よしきの人気シリーズのひとつです。ハートウォーミングな探偵ものが好きな方にぜひおすすめのシリーズです。

シリーズ4つめは、『炎都』シリーズです。舞台は京都です。20年間京都在住だった柴田よしきならではのハードボイルド推理小説シリーズです。主人公は、京都の地質調査会社の技師・木梨香流です。事件の発端は、地下水の水位の異常な低下でした。

ある異常な変死体が見つかり、それが京都中を恐怖と絶望に叩き落す大厄災の始まりでした。シリーズ全7冊の第1シリーズです。

シリーズ5つめは、『お勝手のあん』シリーズです。柴田よしきの時代小説です。品川宿の老舗宿屋を営む吉次郎は、二年間の長旅のあと、たぐいまれなる嗅覚を持つ少女・おやすを宿に連れて帰ってきます。おやすは、宿屋のお勝手見習いとして雇われます。

宿屋の人々との交流の中で、おやすは少しづつ人間として、女性として、料理人として成長していきます。そんな一人の少女の成長物語です。心温まる時代小説ファンにおすすめのシリーズです。

『激流』は上・下巻にわかれた長編ミステリー小説です。中学の修学旅行で7人でグループ行動をしていた女子中学生・小野寺冬葉が突然姿を消します。その25年後、35歳になった冬葉以外の6人に、突然冬葉からメールが届きます。

そのあと、次々と不可解な事件が6人に襲い掛かります。読み応えのある長編ミステリーがお好きな方におすすめの小説です。

『ワーキングガール・ウォーズ』は、入社15年目のアラフォー独身OLの物語です。どれだけ強い女に見えても、ときには愚痴を言いたくなるときもあるし、恋愛だって諦めてはいません。使えない部下と無能な上司に挟まれて、いつも疲れ切っています。

そんな働く女性の弱音と本音が詰まった本作は、同じ境遇にある女性におすすめの小説です。

『風のベーコンサンド 高原カフェ日誌』は、主人公の奈穂が東京の仕事を辞めて、百合が原高原にカフェを開業する物語です。奈穂は、離婚を承諾しないモラハラ夫から逃れるためにこの地にやってきました。

奈穂は、疲れた心を癒しに来るお客さんにおいしい料理を出し、それぞれに悩みに立ち向かう力を与えます。そんな奈穂の美味しいご飯は、読者にもたっぷりと栄養を届けてくれます。心が疲れた方におすすめの一冊です。

『残響』は、死者の残留思念と共鳴できる不思議な能力を持った杏子の物語です。杏子の元夫・石神はヤクザで、石神からのDVから逃れて、杏子は今、ジャズ・シンガーとして生きています。杏子の能力が発揮できるのは、なぜか石神が側にいるときだけでした。

警察はそんな杏子の能力を捜査に利用しようとして、杏子の元に石神を送り込みます。やっと石神から逃れた杏子がこのあとどうなってしまうのか、気になる方はぜひ本書を読んでみてください。

柴田よしきは、アンソロジーにも多く参加しています。「アミの会（仮）」は、女流ミステリー作家の集まりで、柴田よしきも参加しています。「アミの会（仮）」は、多くのアンソロジーを出しています。一つのテーマを決めて、それぞれの作家がテーマに沿った短編を書いています。

今までにも『捨てる』『隠す』『初恋』など、1冊でたくさんの作家に出会えるアンソロジーを出版しています。新たな作家を知るきっかけにもなります。

宮部みゆきは、直木賞も受賞しているミステリー界の女王ともいえる存在の作家です。1987年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞して作家デビューしています。その後も、数々の文学賞を受賞している大人気作家です。

宮部みゆきもミステリー・ファンタジー・時代小説と、多彩なジャンルの小説を書いています。柴田よしきが好きな方は、きっと宮部みゆきの作品も好みだと思われます。以下におすすめの宮部みゆきの作品をご紹介しますので、ぜひ手に取ってみてください。

柴田よしきは、ミステリー・サスペンス・SF・時代小説・恋愛小説など、多彩なジャンルの小説を書いています。シリーズものも多く、短編も長編もあり、さまざまな種類の小説を楽しめます。あなたも柴田よしきの多彩な小説を楽しみましょう！

こちらの記事もあわせてご覧ください。