殊能将之の小説おすすめ8選｜天才性を感じる殊能将之とは？受賞作も紹介

本格的なミステリ作品を読みたいけれど、どの作家の小説がいいかわからない、と迷った経験はありませんか。殊能将之の小説は天才性を感じる構成が特徴的でおすすめです。ブログも作品のように完成度が高い覆面作家としても知られています。

殊能将之の小説は、メフィスト賞受賞作や本格ミステリ大賞候補作が人気です。ユニークな感性が生かされた作風で、劇中劇などの小説の枠組みを超えた作品を探せます。また、現在は未発表短編集も出版されているのがポイントです。

こちらの記事では、殊能将之の小説家としてのプロフィールや、おすすめの小説の選び方について説明します。おすすめ作品の具体例だけでなく、作品に寄せられた口コミも紹介するので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。

殊能将之は覆面作家として活動していた作家で、死後本名が田波正と発表されました。1964年生まれ・福井県出身の作家で、名古屋大学のSF研究会にてSF評論家の中村融と親しくなった経歴があります。以降の日記に中村融を「知人」の表記で数多く登場させているのも特徴的です。

殊能将之の名称は『楚辞』から引用されていて、「特殊な才能で軍勢を率いる」といった意味があります。

殊能将之は2013年2月11日に亡くなりましたが、病気や死因は不明となっていて、公式サイトは現在閉鎖されています。短編「キラキラコウモリ」を発表して以降は作家としての活動は公には行われていませんでしたが、公式サイトとTwitterは定期的に更新されていました。現在Twitterのみ閲覧できる状態となっています。

第1回本格ミステリ大賞候補作『美濃牛』は、作家に対するオマージュや、古今東西の物語へのリスペクトがちりばめられた作品です。田舎の村を舞台にした、不気味な事件が展開していく作りが特徴的で、登場人物の個性が際立っているのも魅力となっています。

第2回本格ミステリ大賞候補作『鏡の中は日曜日』は、名探偵により解決した殺人事件の再調査が、シリーズに登場する探偵・石動戯作の元へ持ち込まれる、といった展開で始まる小説です。ミステリならではの名探偵の知識の誤りなどを取り込んだトリックが採用されていて、真相を知りたい気持ちをかきたてる作品となっています。

メフィスト賞受賞作『ハサミ男』は、2005年に映画化された作品の原作としても知られています。最後の真相までたどり着いた後、もう一度読み返して理解したくなるような完成度の高い作りが魅力です。叙述トリックものが好きな方にも適します。

『殊能将之 読書日記』は、2000年から2009年の間に公式サイトで掲載された読書記録が元になっていますが、作品としての完成度も高いと評価されています。フランスの未翻訳の本格ミステリ作品を原語から読んだり、編者として原書を読み込んだりと、読書の楽しさについて描かれた作品です。

殊能将之が亡くなった後にも、未発表短編集が出版されているのが特徴的です。名作『ハサミ男』刊行にあたって知人に送った日記なども収録されていて、殊能将之ならではのユーモアやセンスを心ゆくまで楽しみたい方に向いています。

殊能将之のおすすめ小説を読んでユニークな展開を楽しみましょう。殊能将之の小説を選ぶ際には、受賞作・受賞候補作をチェックしたり、ブログが元になった『殊能将之 読書日記』を読んでみたりするのがおすすめです。殊能将之のおすすめ小説を取り入れて、読書の時間を充実させましょう。

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