朱川湊人の小説おすすめ10選！きれいなホラーで人気｜映画も要チェック【口コミ付】

ホラー小説『フクロウ男』でデビューを果たした小説家、朱川湊人を知っていますか？一度は小説家の夢を諦めた朱川湊人でしたが、これまでの作風を一変し、ホラー小説を書き始めたことでその名が知れるようになりました。

朱川湊人は賞を受賞した経歴もあり、ホラー小説が好きな方たちの間では高い人気を誇っています。また、朱川湊人の代表作である『花まんま』は映画化していることもあり、さらに知名度を上げています。

この記事では、朱川湊人の小説について掘り下げ、受賞作品や人気作品などをご紹介します。朱川湊人の作品に興味があるけど、どの小説を読めばいいか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

朱川湊人は1963年生まれ、大阪出身の小説家です。慶応義塾大学文学部を卒業後、出版社に就職した経歴があります。元公務員の女性と結婚しており、二児の父親でもあります。

高校生のときに放送局の公募文芸賞に佳作として入選したことがきっかけで、小説家となります。特撮やアニメが好きで、ウルトラマンの脚本を勤めた経験もあります。

現実にあるようでない独特な物語と異質な気持ち悪さがあるホラー作品で有名な朱川湊人ですが、きれいな言葉遣いや上品なストーリー展開が多くのファンを魅了しています。

朱川湊人は現在も執筆活動を続けており、たくさんの作品を世に出しています。ここからは、朱川湊人の代表作品を紹介していきます。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

ホラー小説を得意とする朱川湊人は、直木賞を受賞した経歴があります。ここからは、朱川湊人が賞を受賞した小説をご紹介していきます。

朱川湊人のデビュー作品である『フクロウ男』は、2002年にオール讀物推理小説新人賞を受賞しました。『フクロウ男』はホラー短編集『都市伝説セピア』に収録されており、短編集は第130回直木賞候補にもノミネートされていました。

漫画やドラマにもなっていて、ホラー好きな読者から絶大な人気を誇る作品です。新しい都市伝説を生み出したいと考える男が主人公の物語です。

『白い部屋で月の歌を』は2003年に日本ホラー小説大賞を受賞しました。こちらの作品には、表題作の『白い部屋で月の歌を』と『鉄柱』の二篇が収められています。

『白い部屋で月の歌を』の主人公は霊能力者の除霊を手伝っている「ジュン」で、除霊中にのみ見える白い部屋の中で、ある少女の面影に恋をすることから発展するストーリーです。二篇目の『鉄柱』は、とある街に引っ越してきた夫婦の物語です。ホラーでもあり、生死に関して考えさせられる作品です。

2005年に直木賞を受賞した『花まんま』は、朱川湊人の代表作になります。こちらの作品には、ホラー短編集6篇が収録されており、『花まんま』はその中の1作品です。他の収録話は下記になります。

• トピカの夜
• 妖精生物
• 摩訶不思議
• 花まんま
• 送りん婆
• 凍蝶

『花まんま』は不気味さを感じるホラー作品である一方で、切なくも感動できる作品です。

朱川湊人の小説は、惜しくも賞を逃した受賞候補作品もたくさんあります。ここからは、朱川湊人の受賞作品以外の人気小説をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

『さよならの空』は2005年3月に角川書店から出版された小説です。他のホラー作品のように不気味さがないため、ホラーが苦手な方にもおすすめの作品になります。

ストーリーは現代の環境問題でも取り上げられるオゾン層が主題となっています。80歳を越えた科学者がオゾン層の破壊を食い止めるべく、とある化学物質を開発します。しかし、その物質にはと思いがけない副作用があったといったお話です。

2010年10月に講談社から出版された『オルゴォル』は、小学生の少年の成長を描いた小説です。大人だけではなく、子どもの読書にもおすすめの作品になります。

くすっと笑えるところもあれば、感動で目頭が熱くなる場面もあります。作品通して、小学生が一人旅をするワクワク感とドキドキ感を味わえます。

2020年に題名が改訂された『幸せのプチ』は、2017年に『幸せのプチーー町の名は琥珀』のタイトルで刊行されていました。東京の下町が舞台となっている連作短編数です。

タイトルにある「プチ」は、小説に出てくる白い野良犬の名前です。東京の下町で繰り広げられるストーリーは、昭和の懐かしさを感じさせてくれます。

『私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿』は2016年に初刊行されたノンシリーズ小説です。こちらの作品を読めば、切ない気持ちと不思議な感覚を味わえます。

主人公は「ニーチェ女史」と呼ばれる雑誌編集者の女性、「日枝真樹子」です。地元のバス停で自分にそっくりな霊を見たと噂を耳にするところからストーリーが始まります。

2010年に初刊行された『銀河に口笛』は、昭和40年代が舞台になった短編作品集です。大人も子どもも楽しめる作品ですが、40代以上の方は昭和のノスタルジーに浸ること間違いなしの小説です。

『銀河に口笛』は小学生の少年が冒険し、成長していく様を描いたストーリーです。昭和の下町らしいほっとした安心感を感じられます。

朱川湊人は不気味なホラー作品を多く手掛ける小説家です。朱川湊人が描く小説のような怖くて、気味が悪いホラー満載の作風が好きな方にはこちらの作品もおすすめです。

背筋がゾクゾクするような怖い小説を読みたい！と思う方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

今回は、朱川湊人の小説について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたか？読んでみたい1冊を見つけられましたか？朱川湊人のホラー小説を読んで、世にも奇妙な気分を味わってみましょう！こちらもあわせてご覧ください。