若竹七海の小説おすすめ15選｜受賞歴多数！評価の高い小説家。葉村晶シリーズなど

おうち時間のリラックスタイムのには、忙しさから解放される小説がおすすめです。しかし、普段あまり小説を読まない方は、どの小説を読んだらいいか迷ってしまいますよね。本屋さんに行っても、気になるジャンルのところを行ったり来たりしてしまいます。

平置きされている小説を手にとってみても、作者に対する知識がなく戻してしまったり。小説選びに迷ったら、若竹七海の作品がおすすめです。人気お笑いタレントの方がメディアで紹介したのをきっかけに、さらに注目されています。

今回は、「若竹七海のおすすめ小説15選」をご紹介します。話題の3つのシリーズ作品や人気作も詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

若竹七海は、1963年東京生まれのミステリ小説家です。1991年、『僕のミステリな日常』で作家デビューしています。長編の葉村晶シリーズは、多くの賞を受賞して高く評価されています。若竹七海の作品は上質な作品で、ハマった読者の期待に応えられる作品です。

これからも、読者を作品の世界に引き込むような素晴らしい作品を期待できるミステリ作家です。

若竹七海の作風は、人間の悪意を描いたコージーミステリです。普段の何気ない生活の中に、人間の醜い部分から生まれるミステリーが潜んでいます。人間の愚かなところを、一歩引いて見つめられます。

どの作品も目には見えない、人間の心の底に潜む悪魔の部分を冷えた鋭い視線で切り込んでいます。どこかさめた様子で見つめる独特の空気感が若竹七海の作風です。

若竹七海のシリーズ作品と人気作をご紹介します。シリーズものは、多くの受賞作品のある葉村晶シリーズ・連続殺人事件の起こる葉崎市シリーズです。さらに、単行本の『スクランブル』・『死んでも治らないー大道寺圭の事件簿』を順にご紹介します。

葉村晶シリーズは、不運体質な女性探偵の葉村晶が事件を解決していく作品です。20年以上にわたって愛されているシリーズで、2020年にNHKでドラマ化されました。

仕事はできるが極度の不運体質の葉村晶は、長谷川探偵調査所で働いています。不運体質がゆえにさまざまなアクシデントに見舞われながらも、晶の周りで起こる難事件を解決してきます。葉村晶シリーズの特徴は、シリーズが進むにつれて、時代が進み晶の年齢や生活環境が変わるところです。

読者と一緒に年齢を重ねて、晶の変化や成長も見守れるところが楽しめます。葉村晶のクールな反面秘めた優しさも見所です。

葉村晶のシリーズは6作品です。刊行順にご紹介します。

• 『プレゼント』（晶は20代半ばのフリーター）
• 『依頼人は死んだ』（巧妙なエンディングが鮮やかな短編集）
• 『悪いウサギ』（行方不明の真相を解明する待望の長編）
• 『さよならの手口』（白骨死体を発見して負傷、不運な探偵葉村晶が帰ってきた）
• 『静かな炎下』（次々依頼を順調に解決していくが・・・不運な体質が炸裂する短編集）
• 『錆びた滑車』（ケガをしたりサバイバル生活を送ったり、平穏とは程遠い晶の長編）

葉崎市シリーズは、神奈川県の架空の町・葉崎市を舞台に起こる殺人事件を解決するコージーミステリーです。シリーズ8作品もご紹介します。

架空の町・葉崎市にあるヴィラ・葉崎マグノリア周辺では数々の殺人事件が起こります。こちらのシリーズは、葉崎市を中心に物語が展開されており、毎回登場人物が異なります。作品ごとに、違う人物背景や物語の展開が楽しめるのが魅力です。

葉崎市シリーズは、ミステリだけでなく一味違うポップな一面もあるところが人気です。呪われた街に繰り広げられるコージーミステリを楽しんでください。

葉崎市シリーズは8作品です。読む順番でご紹介します。

• ヴィラ・マグノリアの殺人（2つの事件のつながりを探るユーモアもちりばめた快作）
• 古書店アゼリアの死体（行く先々に災難と死体に出会ってしまう笑いと驚きがいっぱい）
• クール・キャンデー（兄の無実を証明できるのか、アリバイ探しに注目）
• 猫島ハウスの騒動（お気楽な派出所警官が真相に辿り着く）
• プラスマイナスゼロ（3人娘の青春ミステリ）
• みんなのふこう　葉崎は今夜も眠れない（女子高生の周りの人々が展開する極上ミステリ）
• ポリス猫DC事件簿（お気楽な景観とポリス猫が大活躍）
• パラダイス・ガーデンの喪失（総勢15名以上の住民の物語）

若竹七海の人気作品はシリーズものだけではありません。単行本でおすすめの『スクランブル』と『死んでも治らないー大道寺圭の事件簿』をご紹介します。

『スクランブル』は、一人の女子高生が殺されたが事件の作品です。未解決のまま15年後に再会した6人の仲間たちが真相にたどり着くミステリーです。事件の舞台は1980年ですが、登場人物が文芸部なので、当時の小説が多数出てきます。1980年代の懐かしさも楽しめます。

『死んでも治らないー大道寺圭の事件簿』は、元警察官が主人公です。主人公の大道寺圭が出会ったおバカな犯罪者たちのエピソードを集めています。それがきっかけとなり、他の犯罪者たちにつきまとわれ怪事件に巻き込まれていくハード・ボイルド作品です。

若竹七海はさまざまな賞を受賞しています。2つの受賞作品『暗い越流』・『静かな炎天』をご紹介します。

『暗い越流』は、ミステリを5つ楽しめる短編集です。表題作が受賞しました。シリーズものでもご紹介した葉村晶が登場します。先の読めない展開が読者をハラハラさせて、思いがけない結末に驚かされる作品です。

日本推理作家協会賞とは、毎年日本推理作家協会が授与する文学賞です。その年に発表された推理小説の中で最も優れた作品に与えられます。

『静かな炎天』は、葉村晶シリーズの第4弾です。仕事はできるが不運体質の葉村晶が、次々起こる難事件を解決していくシリーズ作品の一つです。このシリーズはドラマ化されるほどの人気シリーズです。『静かな炎天』以外にも、好評の『富山店長のミステリ紹介ふたたび』も収録されています。

若竹七海の作品は、主人公目線ではなく、一歩引いた立場で見られるのが魅力です。作品全体を見渡せて、客観的な推理ができます。主人公と推理勝負を楽しみましょう。

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