【口コミあり】月村了衛の小説おすすめ8選｜機龍警察シリーズから新刊まで紹介

ミステリー・ハードボイルド・時代小説など、幅広いジャンルの作品を手掛ける小説家・月村了衛。アニメの脚本を手掛けた経歴もあり、エンターテイメント性の高い作品を多数発表しています。

月村了衛の小説として有名なのは、『機龍警察シリーズ』『土漠の花』などの作品です。月村了衛の作品は文学賞を受賞したものやランキングにノミネートされたものも多く、どれから選べばいいか迷ってしまう方も多いです。

そこでこちらの記事では、月村了衛の小説の選び方について解説します。月村了衛の小説おすすめ8選もご紹介しますので、ぜひ小説選びの参考にしてください。

月村了衛は、幼い頃から冒険小説に夢中でした。小学生になった頃から小説家に憧れ、高校生を卒業する頃には小説家になりたいとはっきり思うようになります。

大学卒業後に現国・古文・漢文の予備校講師として務め、1988年にテレビアニメ『ミスター味っ子』の脚本家としてデビューしました。さまざまな脚本を手掛けました。40歳を過ぎた頃から再び小説家を目指し、2010年に『機龍警察』で小説家デビューを果たします。

月村了衛の小説で外せないのが、代表作『機龍警察』シリーズです。『機龍警察』は月村了衛のデビュー作でもあり、タイトルには警察とついていますが、作者本人も冒険小説と表現するほどワクワク感に溢れた物語になっています。

舞台は近未来。機甲兵装と呼ばれる『龍機兵』を採用した警視庁が異例の組織『特捜部』を発足し、犯罪者と戦います。テロリストとの対立・警察内部の軋轢・迫力のロボットアクションなど、見どころ満載の小説です。

日本推理作家協会賞は、その年に発表された推理小説の中で最も優れた作品に贈られる文学賞です。月村了衛は、2015年に『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞しています。

『土漠の花』は、ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たちにスポットを当てた物語です。極限状況での自衛官たちの命をかけたやりとりや友情・誇りをかけた戦いが描かれています。

山田風太郎賞は、KADOKAWA・角川文化振興財団が主催する文学賞です。有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設された賞で、月村了衛は2019年に『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞しました。

『欺す衆生』は、戦後最大の詐欺集団に所属していた元詐欺師が主人公です。更生し真っ当な人生を歩もうとする主人公は、嫌々ながらも再び悪事に手を染めてしまいます。真実と嘘、罪を犯した人間の行く先、巡る因果が描かれた物語です。

『槐』は、疾走感のある展開が特徴のバイオレンスアクションです。中学校の野外活動部が夏休み高齢のキャンプを行っている最中、武装した半グレ集団『関帝連合』が宿泊客たちを虐殺し、キャンプ場を占拠します。

キャンプ場のどこかに隠された40億円を探す半グレ集団・行方不明になった副顧問・自殺した元レストラン店主。さまざまな因縁が絡まり合い、中学生たちの生き残りをかけたドキドキの物語が展開します。

現代社会の警察を舞台にした『黒警』は、裏社会と警察の闇を描いた作品です。主人公は警視庁組織犯罪対策部の沢渡。沢渡はあるトラウマを抱えながら警察としての日々を送っていました。

そんなとき、沢渡の腐れ縁だったヤクザが殺されます。ショックを受ける沢渡は中国黒社会の新興勢力『義水盟』の沈と義兄弟の契りを交わし、黒社会の闇へと立ち向かいます。ダークなテーマを読み応えたっぷりに楽しく読ませる月村了衛の魅力たっぷりの作品です。

月村了衛の小説が気になるなら、新刊『脱北航路』もおすすめです。2022年4月に発売された本作では、ハードボイルドな世界観を描くことが多い月村了衛が心を震わせるような人間ドラマを描いています。

祖国に絶望した北朝鮮海軍の大佐は、ある女性を連れて日本への亡命を決行します。海軍とともに潜水艦に乗り込んだ彼女は、45年前に拉致された日本人女性でした。彼らの思いや待ち構える運命をたどりながら、読者も物語の世界に引き込まれていきます。

数多くの小説を発表している月村了衛ですが、脚本家としても複数のアニメに携わった経歴を持ちます。脚本家として手掛けた作品でも月村了衛ならではの魅力を感じられます。

月村了衛の小説が気に入った方はぜひ月村了衛が脚本を手掛けたアニメ作品もチェックしてください。月村了衛が脚本を手掛けたアニメ作品の一部を以下でご紹介します。

• ミスター味っ子
• 超電動ロボ 鉄人28号FX
• BLUE SEED
• 少女革命ウテナ
• ノワール

月村了衛の小説おすすめ8選をご紹介しました。月村了衛の小説は、ハードボイルドな雰囲気が満載で読者をワクワクさせてくれます。ぜひこちらの記事を参考にして、お気に入りの小説を見つけてください。こちらもあわせてご覧ください。