【口コミあり】門井慶喜の小説おすすめ8選｜直木賞作家の新刊も紹介

小説はミステリー・歴史・SF・ホラー・現代などさまざまなジャンルがあり、いろいろな世界観を楽しめます。しかし、種類が多すぎてどの作品を選べばいいか分からないと思っていませんか？

そんな方におすすめなのが、門井慶喜の小説です。門井慶喜はミステリー・現代・歴史など、幅広い小説を執筆しています。話が分かりやすく読みやすさも抜群なので、小説を初めて読む方にもおすすめの作家です。

この記事では、門井慶喜の小説の選び方やおすすめ作品を紹介します。門井慶喜は共著やアンソロジー作品もあるので、ぜひチェックしてみてください。

ここでは、門井慶喜とはどんな人物なのか紹介します。

• 門井慶喜（かどい　よしのぶ）
• 生年月日：1971年11月2日
• 出身地：群馬県
• 最終学歴：同志社大学文学部文化学科文化史学専攻（現：文学部文化史学科）
• デビュー作：『キッドナッパーズ』

門井慶喜は同志社大学卒業後、2001年まで帝京大学理工学部で職員として勤務していました。初めて文学賞に応募したのは2000年の創元推理短編賞で、2003年に『キッドナッパーズ』がオール讀物推理小説新人賞を受賞します。

また、2005年に妻の実家である大阪府寝屋川市に転居します。自宅近くのアパートを借りて執筆活動を続け、2020年3月にはお笑い芸人の又吉直樹とともに、ねやがわPR大使に就任しました。現在も執筆活動をおこないながら、全国の方たちに寝屋川市の魅力を発信しています。

門井慶喜の小説の選び方はさまざまあり、受賞作・現代小説・歴史小説などがあります。自分好みの作品をみつけて、より門井慶喜の小説を楽しみましょう。

門井慶喜の小説の受賞作は、オール讀物推理小説新人賞の『キッドナッパーズ』と直木賞を受賞した『銀貨鉄道の父』があります。ぜひご覧ください。

門井慶喜の小説『キッドナッパーズ』は、オール讀物推理小説新人賞を受賞した作品です。主人公の健次郎の家に宅配便を装って侵入してきた男は、健次郎の腹にナイフを突きつけます。背が低く野球帽をかっぶた男の声は甲高く、よくみるとなんと中学生でした。

摩訶不思議な健次郎と男の誘拐事件は、最後に意外な結末が待っています。『キッドナッパーズ』のほかに、『目刺し』・『架空の風景』・『十字架ジュース』・『ごとんがたん』・『べつばら』・『おなじ本でも』の計6編の短編集が収録されているので、ぜひ読んでみてください。

門井慶喜の小説『銀貨鉄道の父』は、直木賞を受賞した作品です。有名作家である宮沢賢治の父、政次郎の視点で描かれた物語は子どもたちへの愛情が満ちており、心が温まります。商屋の長男として生まれた政次郎は、長男の賢治を跡取りとして厳しく育てないといけませんでした。

しかし、賢治は問屋の跡取りではなく、作家への道と歩き出します。自分の希望に反する道に進もうとする賢治に苦悩する政次郎ですが、愛情を持って見守り続ける姿に心打たれます。宮沢賢治の生い立ち・性格・生きざまがよく分かる作品なので、ぜひ読んでいただきたい作品です。

門井慶喜の現代小説は、美術探偵・神永美有シリーズ『天才たちの値段』・長編ミステリー『定価のない本』があります。ぜひご覧ください。

門井慶喜の小説『天才たちの値段』は、美術をテーマに謎解きをおこなうミステリー小説です。舌を使って美術品の真贋を見極める美術コンサルトの神永美有と、短大美術講師の佐々木昭友の2人が手を組んで謎解きをおこないます。

神永と佐々木の軽快なテンポと、証拠を積み上げて解決に至る道程の描き方がすばらしく、読み応えのある作品です。美術により興味が持てる作品なので、ぜひ読んでみてください。

門井慶喜の小説『定価のない本』は、戦後の古書店を舞台にした長編ミステリー作品です。第二次世界大戦が終わったある日、神田神保町の古書店主が本の山に圧し潰される事件が起こります。皮肉な最後を迎えた店主を悼み、同業者の琴岡庄治が事後処理を引き受けました。

しかし、事故現場で不可解な点をみつけると、周囲でも怪奇な事件が起こり始めます。事件の真相や、日本の古典や歴史を守るために戦う琴岡の姿に目が離せません。終戦後の古書の世界もよく分かる作品なので、ぜひ読んでみてください。

門井慶喜の歴史小説は、ドラマ化された『家康、江戸を建てる』・信長と西洋文明を描く『信長、鉄砲で君臨する』があります。ぜひご覧ください。

門井慶喜の小説『家康、江戸を建てる』は、ドラマ化された作品です。天正18年豊臣秀吉が関白として活躍していた時代、当時何もなかった江戸に飛ばされた徳川家康の奮闘が描かれています。

江戸を整備する過程、『治水』・『金貨鋳造』・『上水道』・『江戸城の石垣』・『天主』の5編が収録されており、徳川家康の忍耐強さや頭のよさがよく分かる作品です。話のテンポもよく、歴史小説が苦手な方でも読みやすいので、ぜひ読んでみてください。

門井慶喜の新刊『信長、鉄砲で君臨する』は、織田信長と西洋文化を描く作品です。天文12年に種子島に鉄砲が伝来し、それに目をつけた織田信長の話が描かれています。

鉄砲に出会った織田信長は天下取りを確信し根来寺で鉄砲を作らせ、堺の商人の今井宗久らに火薬を調達させました。ヨーロッパ文化を最大限に活用し、新しい戦法や築城の方法まで変えた織田信長の姿に圧倒される作品です。

門井慶喜は小説のほかに、共著やアンソロジー作品もおすすめです。新刊『人生を豊かにする 歴史・時代小説教室』は門井慶喜・安部龍太郎・畠中恵の3人の作家が、歴史や時代小説を執筆するコツやデビューするまでの苦労話などが紹介されています。

もう1つの新刊『味比べ 時代小説アンソロジー』は門井慶喜・青山文平・梶よう子・西條奈可・宮部みゆき・大矢博子、5人の作家の時代小説が収録された作品です。どの作品も読みごたえがあるので、ぜひ読んでみてください。

門井慶喜は歴史・ミステリー・現代など、幅広いジャンルの小説を執筆しています。どの作品も魅力的なので、ぜひ読んでみてください。門井慶喜の小説を読んで、さまざまな世界観に浸ってみてください。こちらもあわせてご覧ください。