福永武彦の小説おすすめ10選|口コミあり!死の島や告別も紹介

福永武彦は『草の花』や『忘却の河』など、人間の愛と孤独を見つめた小説を書きました。小説技法を駆使した『死の島』や『告別』も今なお読み継がれています。ロマンとしての小説を追い求めた福永武彦の生涯と、おすすめの小説をご紹介します。

2023/08/10 更新

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素晴らしい。なぜ今まで手に取らなかったのか。 三浦哲郎など、戦後文学で好きな作家は数多くいるが、透明感のある美しい文章で紡がれた青春の鎮魂歌と呼ぶに相応しい。 一読を強く薦める。

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人間の実存的問題ともいえる「愛と孤独」を一貫したテーマとした福永文学の中でも、 この『忘却の河』は特筆されるべき傑作である。 (後略)

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福永武彦の小説の愛読者です。戦後の近代日本文学を考えさせるうえで、重要な作品でしょう。作者の好みの字体が正字体のままなので、それも好みに合いました。 語釈の注があると、たすかりますが、望蜀の嘆でしょう。

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人と向き合う事の難しさ、いや人間の業の様なものが死の匂いとともに作品の中に色濃く漂っている。愛に殉じようとした主人公に肺病の恋人との情死を思いとどまらせた堀は最愛の妻をその親友に奪われる報いを受け、愛とはなんなのかを思い知らされる。 (後略)

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死のベクトルを持っているようで実は生への思いもある芸術家肌の素子と、生のベクトルを持っているようで実はそれに反する気持ちを持つ家庭的な綾子という2人の女性。そしてその間で揺れる作家志望の男性、相馬鼎の姿を描いた小説です。 (後略)

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今昔物語を題材に、なんてどうでもよい。読み始めると、途中でやめられなくなってしまった。物語の世界に、どっぷりはまり込んでしまう。次郎信親・蔵人の少将・盗賊不動丸・中納言の姫君・笛師の娘楓。これら登場人物の恋が、複雑に絡み合い物語りが進む。結局、誰一人幸せになれなかった。せめて楓だけでも、幸せになってほしかった。

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自分が生まれる前の本とは思えないくらい、今読んでも面白かったです。

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福永武彦は以前から愛読している小説家ですが、この本の小説はどれも未読でした。このような企画で再版されて、本当にうれしいです。他の作家でも、手に入りにくくなっている作品が多いので、このような企画はこれからも続いて・他社でもぜひ始めてほしいものです。

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7編が収められた福永武彦の初期短編集(初出版1948)。  表題作は、この本の中でというだけでない異色作である。象徴的な小説と言ったらいいだろうか。 (後略)

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冒頭の表題作は80ページ近い作品で、作者自身の後記によれば、書きあげるまでに長い時間を要した、作者にとって愛着のあった作品だそうだ。 (後略)

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