【2025年版】伊吹有喜の小説おすすめ8選｜新刊や口コミも紹介！

平凡な日常や学生生活などの学園もの、恋愛ものなどさまざまなジャンルが広がる小説。自分の知りたいジャンルや癒されたいといった目的で、読んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

文学賞候補に選ばれるほどの実力派の小説を読んでみたい方におすすめしたいのが、伊吹有喜の小説です。伊吹有喜は細やかな心理描写が素敵で、いろんな立場の人の気持ちに寄り添った小説が魅力的です。

こちらの記事では、そんな伊吹有喜の小説の魅力やおすすめの作品を紹介します。どの本を読もうか迷っている方や、伊吹有喜の小説を手にしたことがない方も、ぜひ検討してみてください。

実力派の伊吹有喜のプロフィールからご紹介します。伊吹有喜は大学卒業後に出版社に入社し、雑誌主催のイベント業務やファッション編集部、フリーライターとして活躍されていました。

そんな中、2008年に「夏終わりのトラヴィアータ」でポプラ社小説対象特別賞を受賞(改名前の永島順子として）。2009年に同作を「風待ちのひと」（改名し伊吹有喜）に改め、小説家デビューしました。その後も他の作品ではテレビドラマ化されたり、映画化されたり賞を取ったりしています。

伊吹有喜は実力派の小説家ということもあり、受賞や候補作品があります。その中でも、「風待ちのひと」や「雲を紡ぐ」「犬がいた季節」は、人気であり読者から愛されている作品です。1冊ずつ紹介していきます。

伊吹有喜が第三回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞した、デビュー作でもある「風待ちのひと」。応募時は「夏の終わりのトラヴィアータ」で名前も永島順子でしたが、伊吹有喜に改名しタイトルも変更しました。

心の風邪で休職している男性と家族を失った傷を抱える女性が出会い、夏を共に過ごすことになります。人生の休息と再生への道のりを鮮やかに描いた小説となっています。お互いに惹かれ合い、大人の恋愛小説でもありそれぞれ再生していく物語です。

2020年に発行された「雲を紡ぐ」。第8回高校生直木賞の受賞作に選ばれた作品です。いじめで不登校になった主人公と、世代を超えて受け継がれていく「ホームスパン」を通して展開していく、家族の話。

「分かり合えない母と娘」いじめで不登校になった少女と口論になった母。そして夫婦の間にも離婚の話が持ち上がり、家族の時間が終わろうとしていたが家族は再生できるのか、多くの人が当事者のように感じることができる小説です。人の生き方や家族の関係を紡いでいく物語は、読者の心を優しく包んでくれます。

2021年の本屋大賞ノミネート作品でもあり、第34回山本周五郎賞の候補作品である「犬がいた季節」。一匹の子犬とともに高校生活を送る高校生の友情や恋愛、迷いや決断が描かれている物語です。

昭和の終わりから平成、令和の始まりと時代が流れていく背景に、いつの時代も変わらない青春の切なさや煌めきがある内容です。心が温かくなる、包み込まれる小説となっています。

2013年にNHKでドラマ化された「四十九日のレシピ」をタナダユキが監督を務め、映画化まで至った作品です。主演は永作博美で石橋蓮司・岡田将生・二階堂ふみといった豪華キャストで描かれています。

亡くなった母が残したレシピによって、離れていた家族が再び集まりそれぞれの心の傷と向き合いながら再生していく物語です。亡くなった母の四十九日の話だが、とても心が温まるホッとするそんな作品です。

「今はちょっと、ついてないだけ」は2020年4月8日から放送された映画です。柴山健次が監督をつとめ、主演は玉山鉄二。夢を諦めたカメラマンが母の友人の依頼をきっかけに、またカメラで撮影する喜びを思い出し、再起する姿が描かれています。

もう一度やり直そうと上京してシェアハウスする中で、心がより欲しているものは何かを見つめ直そうとする物語で、心がホッと前向きになれるそんな映画です。

2014年に発行され何度も涙ぐんでしまうと話題になりシリーズ化されている「なでし子物語」。作品の順番としては、なでし子物語→地の星→天の花で出版されています。

いじめられている少女と過去の思い出の中だけ生きている未亡人、いじめと生い立ちゆえの重圧に苦しむ少年の出会いが、人生を少しずつ動かしていく物語です。波瀾万丈の展開や言葉にならない想いや祈りが、温かくそして力強く優しいストーリーになっています。

2015年に発行され、現在3作品展開している「BAR追分」シリーズ。新宿追分と呼ばれた街の横に「BAR追分」がある。昼はパール追分でカレーなどの定食を、夜はBAR追分でカクテルなどを提供しています。そんなお店はお客様の人生の分岐点で立ち止まる場所。

そんな人間模様と人情の物語となっており、読むと心がほっこり温まるそんな物語です。シリーズの順番としては、「BAR追分→オムライス日和→情熱のナポリタン」となっています。

伊吹有喜は小説だけでなく、アンソロジーにも参加しています。有名な「注文の多い料理小説集」にも参加しており、おすすめです。7人の作家による食べ物や料理に関するアンソロジーとなっています。他の作家も面白く、設定や店に居合わせたお客様などの会話がクスッと笑ってしまうような小説集です。

伊吹有喜の作品は、心がホッと温まる小説です。話題となり、映画化されたりシリーズ化されたりしているので、まだ読んでいない方でも親しみやすく誰もが読みやすい小説となっています。伊吹有喜の作品は、共感でき現代の若者や高齢の方にも心に響きます。ぜひ家で伊吹有喜の心温まる小説を読んでみてください。また下記の記事も参考にしてみてください！