岩波少年文庫のおすすめ6選｜小学校低学年から大人まで楽しめる

岩波少年文庫は、終戦後の1950年に創刊されました。当時から、小学校低学年から中学生・高校生ぐらいの年齢層の読者をターゲットにした文庫本を出版しています。学生はもちろん、社会人が読んでも夢中になれる作品を数多く揃えています。

世界中から名作を集め、美しい日本語で作品を訳している点が岩波少年文庫の特徴です。これまで、460以上もの名作を読者に届けてきました。子供たちに世界の著作に触れてもらうために、数え切れないほどの創意工夫を凝らしています。

この記事では、岩波少年文庫の魅力やおすすめの書籍を紹介していきます。小学生以上の子供がいる親御さんや、これから読書を始めたい大人にも岩波少年文庫はおすすめです。ぜひ最後までご覧ください。

戦後間もない1950年のクリスマスに、岩波少年文庫は産声をあげました。それ以来、日本中の子供たちに世界文学を通して笑顔を増やそうと尽力しています。子供から大人まで、文学を愛する多くの人々を元気づけているレーベルです。

冒険・ヒューマンドラマ・ファンタジーなど、岩波少年文庫が取り扱う文学のジャンルは多岐にわたます。

夏目漱石の『坊ちゃん』などの日本文学から、世界各国の児童文学作品まで、その素晴らしさを長年に渡り多数出版してきました。全国各地の書店や図書館の児童文学コーナーには、岩波少年文庫から出ている本が並びます。

子供たちと文学の架け橋として、岩波少年文庫の活動は範囲を拡大しています。機会があれば、出版以外の活動にも触れてみるのもおすすめです。

岩波少年文庫は、世界中の有名な文学作品を誰にでも分かりやすい明快な日本語で訳しています。そのため、世代を問わずに読みやすいのが特徴です。昔の日本で生まれた古典作品には、専門家による詳しい解説がついていて、文学初心者も世界観を楽しみやすくなっています。

文学に対して敷居が高いと感じてしまう方も、岩波少年文庫の作品から読めば文学の楽しさを理解できます。

子供たちに読書や文学に関心を持ってもらうきっかけとして、岩波少年文庫の作品はおすすめです。子供と一緒に本を読んで、それぞれの作品に対する感想や思いを共有する楽しみ方もできます。

子供に本を読ませる大人自身も、昔とはまた違った角度から作品を読めます。名作との出会いは、子供も大人も非常に価値のある経験です。

スタジオジブリのアニメ映画になった『ゲド戦記』の原作です。主人公・アレンが大賢人・ゲドと出会ってさまざまな試練を乗り越えるストーリーですが、原作とジブリ映画では物語が異なる部分があります。

設定に違いはありますが、アレンの勇気ある行動に胸が打たれる作品となっています。映画を既に見た方も、内容が分かりやすいので楽しめます。

第二次世界大戦中の時代に、イギリスの片田舎に暮らす4人の兄弟が繰り広げる壮大な物語です。本棚にもぐりこんだら、4人は白い魔女の支配するナルニア国にたどり着きました。彼らは、ナルニア国でさまざまな試練と戦いに巻き込まれていきます。

ファンタジーでありながらも、読む人みんなに夢と希望を与えてくれるストーリーです。

主人公のロビンソン・クルーソーが、一人で絶海の孤島にたどり着いて28年間を生き抜いていくストーリーです。冒険物語の古典の代表作として、昔から語り継がれている作品です。

彼のたくましい生き方は真似できなくても、明日を生きる勇気を与えてくれる物語です。どんな状況でも最後まで希望を捨てず、強く生きる大切さが伝わります。

物語の主人公は、不思議な少女・モモです。ある時、モモが住む町に「時間どろぼう」と言われる男たちが現れ、人々からゆとりある生活を奪っていきます。時間どろぼうをどうにかしようと、モモが立ち上がるストーリーです。

私たちの生きる時間は有限です。一度過ぎた時間は、二度と戻ってきません。この物語を読めば、時間が存在する意味を考えられます。

知り合いの家に預けられ、友人もいなくて退屈を覚えていた主人公・トム。真夜中に古時計が13回打つ音を聞いて、昼間はなかった庭を見つけてそこに行きます。そこには、不思議な少女・ハティがいました。

トムとハティの友情に心が動かされます。それと同時に、大人になる意味や時間の大切さなど、いろいろ考えさせられる作品です。

ドリトル先生シリーズを、作家の井伏鱒二さんが翻訳して刊行された作品です。動物と話ができるドリトル先生が、数々の出会いと冒険を繰り広げていきます。初版が1950年代で、長く親しまれている作品の一つです。

作中でドリトル先生が出会う動物や人物、行く先々で繰り広げられる冒険から目が離せないシリーズです。作品を読めば、子供も大人もドリトル先生に元気づけられます。

岩波少年文庫は、大人でも昔に読んだり聞いたりした経験がある作品が揃っています。これからも、世界の名作が読書の世界の入り口として読まれ続けるのは間違いありません。子供も大人も、岩波少年文庫の名作に触れて、今までになかった価値観を見出してみませんか。またぜひ下記の記事も参考にしてみてください！