村田沙耶香さんのおすすめ小説10選|作風や傑作など詳しく解説

「コンビニ人間」で一躍有名になった村田沙耶香さんのおすすめ小説、作風や傑作など彼女の知られていない顔を詳しくご紹介します。読み終わると、自分の考えに浸ってしまうような村田沙耶香さんの独独の世界観のあるおすすめ小説を紹介します。

2023/08/10 更新

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良く出来た作品というよりは、現実を良く見ている作品だと思いました。 また、作者は他者に対して深い理解と包容力を持つ人だと感じさせられました。 現実の社会は身体的障害者には手を差しのべる傾向にあるが、 精神的に異なる者には違和感を隠そうとしない。 肉親や近い距離に主人公のような人がいると、この本が真実味を持って迫ってきます。 この女性の存在自体の悲しみが一層心の奥に突き刺さり、 最後の意思決定には喝采をおくりたくなった。 この本のおかげで今後人を受け入れられる自分になれそうです。 テーマといい、文脈の構成も新しく映像的です。 否定されている方もいますが、変わらない芸術や文学はありません。 いつまでも過去の文学の香りだけに浸っているのもどうかと思いますよ。

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おもしろかったです。「普通」が理解できない、何でも合理的な考え方をする主人公が、「普通」じゃない方法、考え方で社会の「普通」を演じようとします。「普通」がわからない主人公にとって、マニュアル化されたコンビニ店員であるその瞬間は、社会の「普通」の一部として生きられている唯一の時間であり、存在意義のようなものになっていました。婚活目的でコンビニバイトを始めた白羽も、主人公とは違う形でまた「普通」ということに苦しめられている存在でした。「普通」の人にとっての、「こちら側」と「あちら側」。「こちら側」と「あちら側」の登場人物達のやり取りや、「あちら側」から「普通」の基準に「普通」じゃないやり方で合わせにいこうとする様が、そんなに「普通」に合わせなければならない世の中なのかと滑稽に感じました。 また、「普通」でない主人公がコンビニ店員としては、1番社会から求められていられるような存在であることに社会の矛盾を感じました。 「普通」であることが正しいとほとんどの人間の意識に埋め込められている世の中って何だろうと、考えてしまう小説でした。自分のことだけでは飽き足らず、他人にまで干渉し「普通」を求めるのは何なんだろうと、もっと多様性が本当の意味で認められる社会になれば良いと思いました。

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授乳がタイトルになっているが、授乳以外にコイビト、御伽の部屋の3つの短編が収められている。 短編ではあるものの、どれも濃厚なクレイジー沙耶香ワールドが展開されており、読みごたえたっぷりだった。 私が村田沙耶香さんの作品に共感するのは、異性に対する気持ちや態度である。村田作品の主人公ほどの暴走はないが、彼女たちの異性への眼差しは共感する。 他の作家さんの作品にはない、異性愛をテーマとしていて、私は自分の気持ちを代弁してくれている村田作品に出会い、救われるような気持ちになった。

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表題の「授乳」は、家庭教師のことにしろ、母親のことにしろ、父親のことにしろ、主人公の女子中学生が、事細かに人間観察をしているところが、巧みに描写されていて、作者の文章表現にレベルの高さを感じました。内容も主人公の内面の歪みが、非常にはっきりと解る程描写されていて奇妙な気持ちにさせられました。この著者の作品は、ほとんど読みましたが、世間の常識を破壊するような文章内容に、底なし沼に嵌った感じにさせられた思いです。村田沙耶香さんに、ノックアウトされた感じです。

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(前略)彼女の作品は、子どもの頃に抱き、そしていつのまにか薄れていたどことない違和感や欲望、そして絶望を思い出させる。懐かしい胸のざわつきに苦しみ、戸惑いを覚えながらページを進めていけばいくほど、強烈で生々しくドロドロとした性描写のように、それらがまとわりついてくる。そこにはなぜか罪悪感も混じっている。 学校で繰り広げられる残酷な駆け引き、家庭での疎外感に覚えのない人は少ないのではないだろうか。収録されている二編の作品(『ひかりのあしおと』、『ギンイロノウタ』)は、それらの中で、膨張する憎しみによって壊れていく少女と女子大生の姿を描く。読む人を選ぶ作品だろう。しかし一度は手に取ってみて欲しい。

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公衆トイレに押し込められた孤独と恐怖の中で見たピンクの人影と謎の呪文が印象的な「ひかりのあしおと」、押し入れの中にこもって広告から切り抜いた男の視線のなかで耽る自慰行為が印象的な表題作。他者と自分との間の距離感を正確に認識し、折り合いをつけていくことが思春期のテーマであるとすれば、まさに稀代の思春期小説である(そしていずれの主人公も全力で間違った方向へ行こうとする)。 決して長編でもなく複雑な構成でもないのに読み終わった後の徒労感、ひりつくような不快感がとれないのは本作が第一級であることの証明である。

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作者の三島賞受賞をきっかけに購入しました。一般的な感性ではないと思いますが、性について特異的な感性から書かれた内容です。官能小説ではありませんが、ある程度性に関する描写はあります。感動と共感を覚えるかというとそうでもありませんが、こういう性もあるんだと興味深く読むことができました。

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自分の中の常識や固定観念を壊されました。 読みやすい文体で、表現も軽いタッチで、だからこそなのか、なぜこんなに圧倒されるのでしょうか。 「コンビニ人間」を読んだときも、作者の村田沙耶香さんの常識にとらわれない視座に、脳を直接平手打ちをされたような気分になりましたが、 本作でも自分の凝り固まった考え方、価値観を含め、またも脳をバシバシと叩かれた気分です。 読後の疲労感を感じるのは私だけでしょうか? 村田沙耶香さんのワールドがすごすぎて、読み終われば「どんな話だったっけ、、?」となりつつも、また他の作品を読みたくなる中毒性があります。

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今回は家族をテーマにしているが、一貫して村田沙耶香さんの作品は、一般的に「普通」や「こうあるべき」と思われているものは本当にそうなのかということを問い直すものであると思った。 家族はこうあるべき、こうであってほしい、こうでないと恥ずかしい、ということに縛られ、それが叶わないなら、みんな自分の理想の家族を持とうとするが、それも一般的な理想やあるべきに縛られしまったり、無意識に自分の元々の家族の姿を映し出したものだったり、、、家族あるあるが上手く描かれていた。そして、その執着から解放してくれるようなラスト、村田さんらしさのドライブがかかりまくってて素晴らしかったです。

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村田作品に出てくるのは薄気味悪い人ばかり。 この作品も例に漏れず。 読み進めていくうちに、自分の“今”が全て偽りじゃないだろうか、なんて倒錯仕掛けた。 どの村田作品もそうだけど、ぜひ多くの人に読んでもらいたい作品でした。 特に家族制度そのものに疑問を投げかける人たちに読んで欲しい。 家族、というものを否定するのならここまでの覚悟を持たなければいけないんだよ、という柔らかな警鐘、とも受け取れたので。

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今日の昼に読み始めて、一気に読み終わりました。 思春期の少女のこころとからだの変化のお話です。わざとひらがなにしたのは、ここまで丁寧に描いたものを読んだことがないからです。 中学校のクラスでの人間関係。本当は好きなのに好きだと分からないまま、突き進もうとする一方的なあり方。身体の変化に対する戸惑い。性を暖かいものとして受け入れていくプロセス。 作者の視点と、それを描く能力にしみじみ感動しました。 作者を知ったのは、コンビニ人間が初めてでした。すごい人が出てきたと思い、読んだ二作目がこの作品です。 思春期文学というジャンルがあるなら、この作品は間違いなく第一位になるのだろうと思います。

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最後の展開が少しリアリティに欠けるかな。。。 小説なので別にいいのだけれども。 そこまでの女子の人間関係の描写は非常に巧みで 引き寄せられ、一気に読んでしまった。 学校の人間関係が舞台になったものだと 朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」ばかりが着目されているが、 時間の変化の残酷さを描いたという点では 本作品のほうが一枚上手だと個人的には感じる。

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「10人産んだら1人殺せる」 が正義であるという、 現在の常識からは考えられない設定/アイデア、素晴らしいです。 一気に引き込まれ、熱中して読んでしまいました。 この世界観を作り出した作者、素直にすごいと思います。 他の方がおっしゃるように「詰めが甘い」 部分があるのかもしれませんが、 少なくとも、私は気になりませんでした。 作者のオリジナリティーを強く感じました。 買う価値が十二分にある本だと思います。

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面白いですし、読みやすいです。 ありそうで無かった設定。安定の気持ち悪さ(褒め言葉)ですが、すらんすらん読めます。 登場人物の心情に捻りがすくない為か、不安をかき立てられる程の衝動を感じなかったのがちょっと残念。

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村田沙耶香氏のおすすめ作品10選

商品比較一覧表

商品画像
メーカー
文藝春秋
講談社
新潮社
講談社
新潮社
朝日新聞出版
講談社
講談社
KADOKAWA
新潮社
商品名
コンビニ人間 (文春文庫)
授乳 (講談社文庫)
ギンイロノウタ (新潮文庫)
星が吸う水 (講談社文庫)
タダイマトビラ(新潮文庫)
しろいろの街の、その骨の体温の
殺人出産 (講談社文庫)
マウス (講談社文庫)
丸の内魔法少女ミラクリーナ
地球星人(新潮文庫)
リンク
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト
1
文藝春秋
コンビニ人間 (文春文庫)
631円
2
講談社
授乳 (講談社文庫)
480円
3
新潮社
ギンイロノウタ (新潮文庫)
340円
4
講談社
星が吸う水 (講談社文庫)
660円
5
新潮社
タダイマトビラ(新潮文庫)
485円
6
朝日新聞出版
しろいろの街の、その骨の体温の
732円
7
講談社
殺人出産 (講談社文庫)
660円
8
講談社
マウス (講談社文庫)
300円
9
KADOKAWA
丸の内魔法少女ミラクリーナ
573円
10
新潮社
地球星人(新潮文庫)
624円
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おすすめの村田沙耶香作品比較一覧表

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メーカー
文藝春秋
講談社
新潮社
講談社
新潮社
朝日新聞出版
講談社
講談社
KADOKAWA
新潮社
商品名
コンビニ人間 (文春文庫)
授乳 (講談社文庫)
ギンイロノウタ (新潮文庫)
星が吸う水 (講談社文庫)
タダイマトビラ(新潮文庫)
しろいろの街の、その骨の体温の
殺人出産 (講談社文庫)
マウス (講談社文庫)
丸の内魔法少女ミラクリーナ
地球星人(新潮文庫)
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画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト
1
文藝春秋
コンビニ人間 (文春文庫)
631円
2
講談社
授乳 (講談社文庫)
480円
3
新潮社
ギンイロノウタ (新潮文庫)
340円
4
講談社
星が吸う水 (講談社文庫)
660円
5
新潮社
タダイマトビラ(新潮文庫)
485円
6
朝日新聞出版
しろいろの街の、その骨の体温の
732円
7
講談社
殺人出産 (講談社文庫)
660円
8
講談社
マウス (講談社文庫)
300円
9
KADOKAWA
丸の内魔法少女ミラクリーナ
573円
10
新潮社
地球星人(新潮文庫)
624円
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